まさか帰宅途中のバスで人間違えされるとは

疲れ切ってバスに乗っていたら知らない人に声を掛けられました。
「どうも久しぶりです。仕事帰りですか?」50歳の私から見れば息子ぐらいの年齢の若者です。全く見覚えがありませんでしたが、もし相手が知り合いだったら失礼なので、頭の中のCPUをフル稼働して記憶をたどってみました。
年齢的には20歳前後、見た感じは爽やかなスポーツ系男子。
息子の年齢に近いので、もしかしたら息子の同級生かもしれないと脳味噌のフォルダを何層か開いて行って「息子の同級生 サッカー部」というキーワードを探してみました。
あ、同じディフェンダーをやっていた田中くんという子供がいたけど、彼だ。
そう確信した私は「随分と大きくなったね。大学生なのかい?」と彼に聞いてみたのです。
すると彼は「エッ」と驚いた顔をしたのです。
「遠藤さんじゃないんですか?」
「いえ、竹中ですが」
バスの中に、何とも言えない気まずい空気が流れました。
その後彼は曖昧に笑うとその場を離れて行きました。

まさか帰宅途中のバスで人間違えされるとは